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BNR32って?
 一般に「R32」、「サンニー」と呼ばれている8代目スカイラインのうち、GT-Rシリーズの型式がBNR32。
 1989年8月21日発売。1994年10月まで計43,934台が生産された。
開発コンセプト
 R32スカイラインは、先代で失われたスカイラインの「走り」のイメージを取り戻すべく、
 肥大化したボディのダウンサイジング(前後オーバーハングの縮小)を図り、
 同時に、当時のニッサン社内における「901活動」(90年代に世界一と呼ばれるシャーシ性能を実現することを目標にした活動)により、
 シャーシ性能も磨き上げられた。
 その中でも、GT-Rは先々代R30型 RSターボが苦戦を強いられていたグループAレースを完全制覇しようという目標のもと開発が進められた。
2.6Lと4WD
 BNR32に搭載されている「RB26DETT」の排気量は2.6L(2568cc)。
 一見非常に中途半端な排気量であるが、これはBNR32が制覇を目指したGr.Aレースと密接に関わっている。
 グループAレースの規定では、排気量ごとに最低車両重量、最大タイヤ幅が細かく区分されており
 闇雲に排気量を上げてパワーを得てもその分車両重量も増えてしまい、戦闘力向上に直結しない。
 そのため、企画時に「富士スピードウェイ(※)1周 1分30秒を切る性能」という目標から、「ウェイトパワーレシオ 2.1以下」という値を設定。
 ここから「2.35Lターボ」「出力 540馬力」「車重 1140kg」という目標が設定された。

 一方、駆動方式については、先代R31 GTS-R/450馬力でも後輪2輪ではトラクション性能が不足しており、
 さらに出力が上がった場合、有効に活用できない可能性が高いこと、
 日産中央研究所で開発中の4WDシステムの操縦性の評価が上々であったことから、4WDシステム=ATTESA E-TSを採用することが決定。

 ATTESA E-TSを搭載した場合の重量増等を見込んだ場合、2.35Lでは「ウェイとパワーレシオ 2.1以下」を
 達成できる見込みがないため、排気量を拡大し、2.6L / 最低重量1260kgとした。

 (※)改修前の旧レイアウト・Aコーナーなしでの状態)
シリーズバリエーション
GT-R  標準車。
 〜91年8月までの前期型、91年8月〜93年1月までの中期型、93年1月〜の後期型が存在。
 中・後期型は前期型に対し、プロジェクターヘッドランプ、クラッチ方式(プッシュ式→プル式)、
 サイドドアビームの追加とそれに伴う50kgの重量増、インテリアの一部意匠などの変更点がある。
 計40,390台生産。
GT-R
NISMO
 グループAのホモロゲーション(認可)取得にために500台限定で販売されたモデル。
 標準車に対し、タービンの大型化と素材変更(セラミック→メタル)、
 冷却能力向上のために、フードトップモールとバンパーへのダクト追加、インタークーラーメッシュの廃止、
 ダウンフォース向上のためにサイドシルプロテクターの大型化、リアの小型スポイラーの追加、
 リアワイパー、ABS、エアコン、オーディオなどの廃止され30kg軽量化されている。
 560台が生産され、500台が一般ユーザーに販売、残りはレース車両として使用された。
 ボディーカラーはガングレーメタリックの1色のみの設定。
GT-R
V-Spec
 それまでR32 GT-Rの弱点とされていたブレーキに、
 イタリアのブレンボ社と共同開発したブレーキシステムを採用したモデル。
 1993年2月にラインナップに追加、 計1,453台生産。
 同時に大型化されたブレーキシステムを収めるためにホイールが16インチから17インチに大型化され、
 225/50 R16 92Vから225/50 R17 94Vへと変更された。
 また4WDシステム、ATESSA E-TSのプログラムもFRよりに変更されている。
GT-R
V-Spec II
 1994年2月、GT-RグループAレース3年連続制覇を記念し発売されたモデル。
 V-Spec発売時に認可の下りなかった偏平タイヤを採用し、タイヤサイズは245/45 ZR17となる。
 生産台数は1,303台。
GT-R
N1ベース仕様
 N1耐久レース(現スーパー耐久)参戦のためのベース車両として設定されたグレード。
 仕様はGT-R NISMOに準じるが、V-Specの登場以降、ブレーキはブレンボ製を採用し、
 またブレーキ冷却用としてテンションロッドに導風板も追加されている。
 レース仕様を前提としているため、エアコン・オーディオサテライトスイッチが省略され、
 ヘッドライトもGT-R標準のプロジェクターヘッドランプではなく、
 軽量なGTS系標準装備のハロゲン型のものに変更されている。
 ボディーカラーは中期型から追加されたクリスタルホワイト1色のみ。
 計228台生産。